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空手の型は意味があるの?中年空手家が2つの重要性について解説

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どうも、こんにちは!空手バカの中年空手家です。皆さんこの記事にお読みになられているということは、空手の型について意味があるのか、疑問に思っているという事ですよね。

私も昔は空手に型が必要あるのか?不要ではないのか?実戦の組手が強ければそれで良いのではないか!と思っていました。

また、ネットでも、『空手の型は意味あるの?』的な投稿を時々目にすることがあります。でも実は、空手の型には重要なポイントがあるんです。今回はその重要性についてご説明していきたいと思います。



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空手にとって型の重要性とは


空手にとって重要なものの一つに組手がありますよね。組手が強くないと空手の醍醐味が薄れてきますね。その意味で言えば、

  • 組手で強くなるため

  • 基礎の完全な修得を目的


という目的が型にはあるはずなんです。
それでは、ぞれぞれについて詳細に確認していきますね。



組手で強くなるため


型を練習して上手くなれば、組手で強くなるの?という疑問が当然あるかもしれませんよね。『そんなはずないじゃん!』と思うかもしれません。

私の指導員でものすごく組手が強くて、全日本大会の上位に常連の方がおられます。

この方はものすごく型が上手です。

ひとつ分かることは、組手(試合)の強い方は、例外なく型も上手いということなんです。

型が上手で試合で力の発揮できない選手はいるかもしれませんが、私の知っている先輩で試合(組手)の強豪選手は、型も上手いレベルです。



それは、なぜかと言いますと、組手の強い選手は型で以下の点の重要性を認識していて、鍛えているからだと結論付けました。(師匠が言われていました)


  • 型の基本形の前屈移動の重要性

  • あらゆる場面を想定することの重要性



型の基本形の前屈移動の重要性

移動稽古で行う前屈移動ですけど、前足の膝は90度よりも突き出し、後ろ足は曲げずに、カカトもつけないといけないですよね。

この体勢は腰が低くなっている状態です。この腰が低い状態が非常に大切なんです

腰が高い状態でしたら、
ディフェンス時:安定性が悪いので、ローキックなどを蹴られると衝撃が大きく効かされやすい。
オフェンス(攻撃)時:安定性悪く、腰の入った蹴りやパンチが打てないので、相手に効かない。

ですから、腰の位置が非常に大切です。

これは日頃の稽古時(特に、ミット打ちやスパーリングでも意識するのはもちろんなのですが)、基本稽古や移動稽古で腰を落として練習して、さらに型の時に前屈立ちが綺麗にできるようになることが大切ですよね。

私もそうなのですが、ミット打ちやスパーリングで腰を低く意識したとしてもなかなか腰が落ちないんですよ。

ですから通常の稽古で特に型で腰が落ちていると、スパーリングでも腰の位置が落ちてくる⇒試合でも腰の位置が落ちるということになるのでしょう。

私の勝手な思いかもしれませんが、空手における型というのは、野球でいうところの、素振りやキャッチボールです。要するに基本練習ということなんですね。

キャッチボールや素振りができない人が、140キロの剛速球を打てないですし、フライを取ったり、送球もできませんからね。




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組手(試合)での想定外のことを想定すること考えてみますね。

あらゆる場面を想定することの重要性

試合では、予期せぬことはありますよね。フルコンタクト空手の場合ですと、顔面に突き(パンチ)をすることは、反則ですが、つい不可抗力的に自分の顔面にパンチがくることがあります。

顔面ガードをしていると、問題ないですが、ノーガードであれば、当てられてしまいますよね。そのとっさの判断で型の上段受けのようにディフェンスできたら、その後の攻撃にも転じられます。

私も含めて、顔面を殴られて反則で自分にポイントが上がったとしても、パンチの度合いによっては、致命傷でそのあと、試合が続行できない場合も想定されます。(実際、そんな事例は県大会レベルでも起こります)

ですから、型での基本動作を抑えて、瞬時にディフェンスできれば、素晴らしい選手になるはずです。(実際は難しいですけど)

また、実戦というか街中で、胸倉をつかまれた場合や複数の敵に四方に囲まれ、前後左右から攻撃される場合などいろんな場面を想定して、稽古しなければなりません。

実際に使えるか使えないかは、別の話として、問題意識として稽古しているかということを考えると型の稽古は有効だということになります。

型によって造った心身を持って、いざという時に、動けるかということにつきるのではないでしょうか。

実際に欧米の空手家の方も、『型の重要性』に気づき、型の稽古を教えてくれと言われている事例もあるそうです。



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次に空手の基礎を考えていきますね。

基礎の完全な修得を目的


空手では、ステップを踏んで自分の力量が分かるようなシステムです。それが帯の色に関係してくるのですが、基本稽古、移動稽古の習得ができているかどうかのバロメーターとして型があるのだと感じます。

ですから昇級試験も無級から8級⇒7級⇒6級⇒5級⇒4級⇒3級⇒2級⇒1級⇒黒帯となるにしたがって、型も難しくなりますし、
簡単にはできないようになっています。

良く型を覚えるとか言いますけど、覚えるのも大変ですが、きちんと体に浸み込ませて、一挙手一投足が良い動きでないとそれぞれのレベルで昇級できないんです。

ですから、きっちり段階ごとにレベルを上げていかないときれいな型はできないはずなんです。

算数で言えば、九九を習って、面積の公式を覚え、2次関数、最終的に微分積分にいくみたいな感覚でしょうかね。

ですから決して無意味なことは無いんだと思います。






まとめ


いかがだったでしょうか?

型の存在意義はきちんとありまして、私が思うに組手で強くなるため・基礎の完全な修得を目的というのが大きな理由です。


その組手で強くなるためには、型の基本形の前屈移動の重要性・あらゆる場面を想定することの重要性を理解して稽古すれば強くなるんだと感じています。

組手(試合)の強い方はほぼ例外なく、型もバッチリできる方です。

型の稽古は意味があるんです!型も上手くできるように稽古頑張っていきましょう!




押忍!





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