沖縄空手

沖縄(琉球)空手の流派と特徴とは?中年空手家が徹底解説

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どうも空手バカです。

2020年の東京オリンピックに空手が採用されて、これまで以上に脚光を浴びていますね。

沖縄の武術と中国の武術が融合して、沖縄空手のルーツが誕生しました。

沖縄空手は、蹴りや突きの他に投げや固めなど多様な技を使う武道で現在では日本のみならず世界中で空手が普及しています。

今回はこの空手のルーツの沖縄空手にフォーカスして、流派や特徴などをお話していきますね。

空手ファンや武道ファンの方が少しでも沖縄空手に思いを馳せて頂ければ、幸いです。


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それでは、最初に沖縄空手の大まかな流派を紹介しますね。

沖縄空手の4大流派


  • 首里手(シュイディー)系

  • 那覇手(ナーファディー)系

  • 泊手(トゥマイディー)系

  • 上池流


それでは、詳細を見ていきますね。

首里手(シュイディー)系



歴史:琉球王府のあった首里に住む、士(サムレー)によって継承・発展してきた
特徴:首里手は関節を柔らかく使い素早く技を繰り出すのが特徴です
代表的な形(型):ナイファンチ、バッサイ、ピンヤン、クーサンクー
首里手由来の空手流派:松濤館流、糸東流、小林流、松林流、少林寺流、少林流

松濤館流と糸東流のもとになっているというのは、すごいですね。松濤館流は、今の寸止め空手の4大流派の一つですからね。

私が注目しているのは、少林流です。この流派の流れを組む道場の稽古についてお話していきますね。

同じ少林流でも道場によっては違いますので、お間違いのないようにお願いします!
稽古の流れ:神殿という神様に挨拶した後、柔軟→基本型→型の練習→個人練習という流れ
稽古時間:練習は午後7時から始まり、子供は9時までの2時間、大人は10時までの3時間
月謝:子供:3,000円、大人:4,000円
サポーターの着用について:子供は、頭、手、前上半身で大人は金的のみ
試合について:試合時間は3分。引き分けになれば、延長あり。
帯の色:白→オレンジ→黄色→紫→緑→茶色→黒に白のライン→黒→赤白→赤(7級~10段まで)
昇級・昇段審査:級までは指定された型、段からは古武道を加えた型を見て判断

本土の空手と大きく違う点は、昔ながらの道具を使った「古武道」と呼ばれる型があります。

その道具の紹介をしますね。
エーク:沖縄の船を漕ぐ櫂(方言でエーク)のこと。一本使います。
釵(サイ):中国から伝わったとされる道具。剣のような形をしています。二本使います。
鎌(カマ):農具として使われる道具。二本を使って演舞します。
ヌンチャク:ブルース・リーがよく使うあの道具。一本だけの物を使用。
トゥンファー(トンファー):銃のような形をした木でできた道具です。二本使います。
鉄甲(てっこう):金属の輪っかのような形をしており、手にはめて使う道具。メリケンサックに似ている。
:普通の細長い棒



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那覇手(ナーファディー)系



歴史:当時の琉球王国で一番栄えた商業地域から継承・発展した。
特徴:接近戦で関節技や投げ技もあり、パワー重視の動きが特徴です。
代表的な形(型):スーパーリンペイ、転掌(テンショウ)、サイファー(砕破)
那覇手由来の空手流派:剛柔流、糸東流、東恩流、劉衛流

剛柔流、糸東流の流れを組んでいるんですね。この剛柔流は、今の寸止め空手の4大流派の一つですからね。

フルコンタクト空手の元祖ともいわれる極真空手ですが、創始者の大山倍達総裁も剛柔流を習っていたのですから、かなり凄い空手ですね。

極真空手の基本立ち方に三戦(サンチン)という構えがあるのですが、これは、この那覇手からきているんですね。



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泊手(トゥマイディー)系



歴史:琉球第二の貿易港のあった泊村から始まったとされる。
特徴:首里手とあまり相違が無いといわれているが、謎な部分が多い
代表的な形(型):ナイファンチ、ワンシュー、ローハイ
那覇手由来の空手流派:松林流

泊手を継承する先生がおられて、その先生は、山城美智(よしとも)先生です。

巌流島で有名な菊野 克紀選手が師事しており、大変人気のある先生です。

  

もの凄い早い突きですよね。極真空手とは全く違う、異次元の突きです!


上池流


歴史:上地完文氏によって創設された。
特徴:『サンチン』を主とした厳しい鍛錬法で体を鍛え上げ、指先、足先で一撃必殺
代表的な形(型):サンチン、セーセン、サンセーリュー
那覇手由来の空手流派:上地流

まず、この動画を確認ください。

  

上地流では、サンチンに始まりサンチンに終わるという空手先人達の言葉があります。

上地流のある道場では、顔以外のカラダ中どつかれまくった後、空気の入ったタイヤと巻藁に回し蹴り、足刀蹴り、足先蹴り正拳、中拳、小拳、拇指拳を叩きつけて稽古をするんだとか。

組手もローキックで蹴って転ばせたりするので、もう上地流恐るべしですね。

創設者の上地完文氏がパンガイヌーン拳法の達人だったことから中国拳法の流れがあるのか、指先、足先で攻撃するスタイルですから、沖縄空手の中でも異色ですね。






まとめ


いかがだったでしょうか?

沖縄空手迫力ありますよね。

何と言っても、道具を使う古武道がカッコ良いです。

首里手・那覇手・泊手・上池流の沖縄空手が現在の空手の祖であるという事はとても興味深くて、沖縄空手を習ってみたくなりますね。

特に、泊手の山城先生のセミナーは凄いので、是非参考にしたいです。













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