空手の試合ではいろいろ重要な要素がありますが、その中で重要な事のひとつに、相手との間合い(距離)というのがあります。
自分に有利な間合いでないと、攻撃できませんよね。その間合いを保たせるには、ステップしていかなければなりません。
Campamento Karate 2012 空手合宿 / Ikusuki
今回は、空手における自分に有利な間合いをとるためにステップについてお話したいと思います。
全日本クラスの試合に出るようなレベルでは無くて、地方の交流試合レベルでのお話ですので、ご了承の程お願いいたします。
まず最初に、改めましてステップですが、フルコン空手の場合はピョンピョン跳るようなステップは基本的にはしません。基本的にすり足で動きます。
それでは、すり足で動くためには以下のような稽古が必要です。
目次
すり足で動くための練習法
- 基本稽古の三戦立ちで腰の高さを意識する
- 移動稽古を重視すること
- youtubeなどの動画で研究してみる
- スパーリングで試し、先輩にアドバイスをもらう
基本稽古の三戦立ちで腰の高さを意識する
基本稽古ですが、三戦立ちの時に、膝を少し曲げ、腰を落として低い状態にします。
基本稽古なので、稽古の時は、三戦立ちになると思いますが、自分が思っている以上に、腰が落ちていない場合があるので、鏡で確かめてから、腰の位置を確認して稽古に入りましょう。
⇒腰を低くすると相手から下段蹴りを喰らっても、棒立ちしているときより、ダメージが少ないです。
High kick / kaibara87
移動稽古を重視すること
移動稽古では、重心を移動させて突き(パンチ)や蹴りの練習をします。重心を移動させるときに腰を落としておく必要があります。
試合の時にすり足で動くときは、腰を落として動くのが理想です。
試合中に疲れてくると、腰が上がってきます。
そうすると足を攻撃されたらものすごく効きます。
ですから、常日頃から腰を落として練習するように心がけてくださいね。
空手の習い始めの方が腰が高い方が多いように思います。
そのあたりの改善は、稽古するしかないんですよね。
youtubeなどの動画で研究してみる
youtubeで『新極真会』と検索したらすごき量の動画がでてきます。
特に全日本大会などの試合は、参考になります。ほとんどの選手が、腰を落として組手をしています。
自分の体格に似た選手の試合の動画を見て、腰の位置やすり足の仕方などを研究してみてください。
スパーリングで試し、先輩にアドバイスをもらう
研究した成果と基本稽古と移動稽古で培った足腰の動きを駆使してスパーリングで実践です。
ここで、必ず課題点が見つかるはずですので、その課題を克服するために練習してみてください。
私の場合ですが、基本稽古、移動稽古でも腰を落として稽古していたつもりだったのですが、スパーリングの時に多少腰が低いと思っていました。
先輩からは、『棒立ちですよ!足の攻撃をされたら、効かされますから、自分の思っている以上に腰を落として!』とアドバイスをもらいました。
すり足は、腰を落として移動するのが基本ですので、腰の高さに注意してみてください。
次に試合で、ラッシュの時に、左右にステップする場合があります。特に全日本の試合などは、残り時間30秒の時からラッシュをする場合が多いです。
それは、スタミナの問題と試合判定に有利になりやすいからです。
それでは、その残り時間30秒の時にラッシュをするときのステップを見ていきましょう。
ラッシュ時のステップについて
ステップについては、動画が分かりやすいです。
- youtubeなどの動画で研究してみる
- スパーリングで試す
youtubeなどの動画で研究してみる
以下の動画を参照ください。
3分23秒くらいから山本和也選手(体格の小さい方の選手)が左右にステップして攻撃しています。
この動画は参考になりますよ。
この山本選手は、2017年新極真会全日本大会でも、優勝者の島本選手と激突するのですが、白熱した試合で負けはしましたが大健闘した。
スパーリングで試す
スパーリングで動画で研究したところを出していきましょう。
恐らくですが最初はなかなかうまくいきません。
ですから課題点を見つけて、その課題点を克服するためにアドバイスなどを聞きながらステップアップするのが早道だと感じます。
私についてですが、スパーリング時に先輩などではなかなかラッシュのステップは難しいです。
ですから中学生とのスパーリング時に、残り30秒くらいでラッシュをかけます。
圧力をかけてこない人とのスパーリングでは割と楽にステップでの攻撃ができる感じです。
それで少しづつ慣れていくしかないですね。
ステップができれば、空手らしくなりますね。
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最後に
いかがだったでしょうか?なかなか早く自分の物にはなりにくいですね。
まずは、基本はすり足です。
すり足の場合は腰を落としながらの移動になるので、基本稽古・移動稽古が重要です。そしてスパーリングでトライしてみることです。
先輩のアドバイスを聞きながら、さらにステップアップするのみです。
ラッシュ時のステップは、youtubeの動画で動きを確認してみてください。
練習でのトライはスパーリングで試してください。
そして、課題点を見つけてそれを一歩一歩、つぶしていく作業になります。
大変ですが頑張って行きましょう!
押忍!!