空手を習い始めるともっと強くなりたいと思いますよね。自分もそうでした。
強くなろうと思うとパワーをつけるために筋トレに励んだり、試合勘を養うためにスパーリングを稽古以外でもしたりします。
それは、構わないのですが基本稽古がおろそかになってしまうと強くなれないんですよね。
昔の私もそうでしたが、基本稽古や移動稽古を気合を入れて行わず、いい加減という意味ではないのですが流してしてしまったり。
今回は、空手の基本稽古や移動稽古で培われる力(メリット)をご紹介したいと思います。
これを機に基本稽古や移動稽古の意味を理解してもっと稽古をしようじゃありませんか。
それでは、はじめますね。
最初に基本稽古からお話ししますね。
目次
基本稽古の意味とは
- インパクトを意識することができる
- 三戦立ちで腰を切る
- スピードを意識することができる
- 呼吸を意識することができる
- 正しいフォームを身に付ける
インパクトを意識することができる
基本稽古で、正拳突きや上段突きや膝蹴りや前蹴りなど突きと蹴りの基本練習がありますね。
その時に、まず相手を想定して打ち込むことが前提となります。
想定した相手に対して、月や蹴りを打ち込むのですが、突きで言えば、打ち込んで相手に当たる瞬間のインパクトを意識してくださいね。
指導員の方がよく言われるのが、力の伝わり方については、当たる瞬間のインパクト時に100%の力を伝える意識を持つんだと。
初動の動作は、ほとんど力を入れないでインパクト時に大きな力を100%で伝えることです。
これが、後々の組む手で生きてくるんですよね。
基本稽古をまじめにやっていない方で、組手が強い方はいませんから。
腰を切ることを意識する
三戦立ちで腰を切りながら突きを打つことによって打ち込み時のパンチの打ち方の基本が学べます。
パンチを打つのは腕力だけではなくて、腰のキレが影響するというのはご存知かと思います。
腰のキレを取得するには、基本稽古での三戦立ちの突きの練習が効果的ですね。
しっかり腰を意識して突きの練習をしましょう!
スピードを意識することができる
基本稽古では数をこなす稽古ですから、ここで昨日よりも今日、そして今日よりも明日という風に、少しずつでもスピードを意識しましょう。
スピードを意識して稽古しないと、早い突きや蹴りは組手ではできませんからね。
私自身の経験ですが、若い子はやはりスピードが早いんですよね。中高年になると動きが遅いからなかなかついていけません。
ですが、少しでも早い突き、早い蹴りを身に付けないと組手でカワされますから、スピードを意識しないとダメなんです。
ですから、常日頃からスピードを意識して稽古をしてみてくださいね。
呼吸を意識することができる
呼吸ってもの凄く大事ですよね。もちろん日常生活でも大事ですが組手でも非常に大事ですね。
特に無呼吸で組手をすると当然のことながら、スタミナが切れますし、動きも悪くなります。
ですから、呼吸は大事ですね。その呼吸は基本稽古で、養われるんですよ。
基本稽古では、ひとつひとつの突きや蹴りや受けや手とう打ちでは、気合を入れて声を出しますよね。
その声出し時には必ず呼吸をしているんです。
ですから、基本稽古で声を出すことが非常に重要ですね。それも大きな声を出した方が良いです。
気合も入りますから元気な技が出せますからね。
正しいフォームを身に付ける
正しいフォーム!これです!正しいフォームを身に付けないと突きや蹴りも全然威力が無いです。
明らかに私より体格が小さい方でもフォームがきちんと身についているので、パンチを打つを威力があります。
逆にフォームが身についていないと、大きな型のパンチでも全然効かないです。
ココが大事で、フォーム固めをするためには、基本稽古を繰り返し繰り返しするしかないんですよね。
次に移動稽古についてお話いたしますね。
移動稽古の意味とは
- 下半身の強化
- 腰の位置が組手に生きる
- 体幹が養われる
- 体重移動
- 体力の養成につながる
- 相手の間合いに入る
下半身の強化
前屈立ちになって、道場を何往復もします。それが移動稽古ですね。前屈立ちでの移動は本当にキツイです。
これは、下半身の強化に繋がります。
基礎体力の強化にスクワットや拳立てや腹筋をやるのは当然なのですが、移動稽古での下半身の強化はスクワットにも負けないくらい効果があります。
蹴りを出したり突きを出すには下半身は鍛えておかないと良いパンチやキックは打てませんよね。
ボディストレートなど顕著で低い体勢で打ちますよね。この時に下半身を鍛えておかないと打てないです。
前屈立ちの姿勢からの追い突きや逆突きは、まさに組手そのものですよね。
腰の位置が組手に活きる
組手で効かすパンチを打つには腰が入った(腰の位置が低い)方が良いですからね。
実際に稽古し始めた道場生の組手の構えは腰の位置が高いですよね。ほぼ棒立ちです。
フルコンタクト空手の全日本大会など見ると腰の位置が低いです。腰が高いままでパンチや蹴りをしても効かないです。
ですから、下半身を強化するためにも移動稽古は非常に優れた稽古です。
腰の位置を低くするためにはもちろん、スパーリングや日頃の打ち込みやシャドーなどで腰の位置を低く意識するのは当然です。
さらにですけど、移動稽古で何回も反復することによって、腰の位置が低くなってくるようになるはずです。
すぐに腰の位置が低くなるようにはなりませんが、日々継続して稽古することによって成果がでてくるものを信じています。
体幹が養われる
体幹って、安定感ということですよね。胴体部分がグラグラしない。どっしりしている状態です。
これは、腰から下の下半身が安定していないと難しいですよね。ですから、体幹が鍛えられるんです。
体幹が鍛えられたら、力を出しやすいですよね。パンチにしても蹴りにしてもです。
安定感がある態勢から力は非常にうまく伝わりますよね。
道場によっては違う移動稽古かもしれませんが、私が通っている道場では、移動で回転しながら順突きをつく稽古があります。
まさしく、回転したときにグラグラしていたら、突きなんで打てないですよね。
体幹を是非鍛えましょう!
体重移動する感覚が鍛えられる
空手では、相手を攻撃したり、ディフェンスしたりしますよね。
間合いを詰めたり、距離をおいたりしますけど、移動するときは足を動かしながらステップするはずです。
その時に、基本的に摺り足で移動すると思いますが、この摺り足での動きは、移動稽古で鍛えられます。
前屈立ちから、逆突きついたり、順突きしたり、下段払いなどの受け(ディフェンス)をしたりするのは、組手に繋がりますよね。
これは、移動稽古⇒ミットでの打ち込み⇒スパーリング⇒組手(試合)への流れで上達するものですから、必要ですよ。
何回も何千回も反復しないと体に染み込ませられないと思いますが、突きを打つ時に腰を回転させながら、それと同時に体重移動させて、腕に力を入れて打ち込む。
体力の養成につながる
足腰を鍛えるのにスクワットは有効な体力作りであるのは、ごもっともな話ですよね。
ただ、この移動稽古も大変体力が付くんです。何十往復も前屈立ちで、動くと太ももやふくらはぎなど筋肉痛です。
でもこれが強くなっている、体力が付いている証拠ですよね。
自主練ではあんまり、移動稽古はしませんから、稽古時間ではしっかり移動稽古して体力を養成してくださいね。
相手の間合いに入る
スパーリングでも組手でも相手が攻撃してくるとなかなか自分の間合いで試合運びできないですよね。
オーソドックスな構えであれば、左足が前で、間合いを取るために当然足をスイッチすることもあるでしょう。
そんな時に、基本はジャンプしないで摺り足でスイッチですよね。
この摺り足のスイッチは、日ごろの移動稽古で培われる技です。
移動稽古で体になじませてスパーリングで応用するという流れで少しずつレベルを上げるようにすることが組手で勝てるようになるための早道ですよね。
空手の稽古には、基本・移動稽古の他に型(形)の稽古もあります。型についても詳しい情報をご紹介しています!
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極真空手の型の種類と特徴。中年で始める型の覚え方は
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まとめ
いかがだったでしょうか?基本稽古や移動稽古で反復練習するとどんな効果がっるか分かって頂けたでしょうか?
基本的には、基本稽古や移動稽古をおろそかにしている方で組手の強い方はいません。
10個大事ですが、まずは下半身の強化と正しいフォームを身に付けることです。
ですから、しっかり体に馴染ませて、もっともっと稽古して強くなろうではありませんか。
押忍!