いやあ、皆さんどうも壮年空手バカです。
この記事を見られているということは、第12回全世界空手道選手権大会(新極真会)に興味がある方か実施に観覧されている方ですね。
私も、地方都市から1泊2日で新幹線ホテル代が約4万で試合チケットと合わせて合計6万かかり、家族から『そんなお金があるんなら、家族のために焼肉連れてけ!』と言われて悲しい今日この頃です。
今回の世界大会はすごかったですね。
感動したところがたくさんあったので、壮年空手家から見た感動したポイントを解説しますね!
目次
第12回世界大会の感動したみどころ5選
- 島本雄二選手の2連覇
- 南原朱里選手の優勝
- 世界の強豪たちのナイスファイト
- 次回の世界大会に期待する選手たち
- 島本雄二選手の優勝インタビュー
1.島本雄二選手の2連覇
1番最初は何と言っても、島本雄二選手ですね。
2連覇ですよ!
1回優勝するのも素晴らしいことで大変難しいことなのですが、2度優勝ですよからね。
それも、2大会連続の連覇!こんな偉業を達成した方は二人目です。
1人目は、伝説の重戦車の中村誠師範です。
このようなお方です。
中村 誠(なかむら まこと、男性、1952年〈昭和27年〉6月20日 - )は、日本の武道家であり、空手指導者。宮崎県出身。国際空手道連盟 極真会館中村道場の総帥。段位は十一段。
身長183cm、体重120kgという恵まれた体格を活かし、世界大会2連覇(第2回・第3回オープントーナメント全世界空手道選手権大会)の偉業を唯一達成したことから、“ KING OF KYOKUSHIN ” の異名を持つ。
現在は、打には11段ですから、大山総帥(10段)よりも段位が上になりますね。
そのような方と同じ2連覇ですから、どんなにスゴイことか分かって頂けると思います。
優勝までの道のりですが、
島本選手の試合内容
1戦目
対戦相手:クリストバル・ダビッド・ビダル(Cristobal David Vidal) 新極真会 スペイン
判定:5-0
内容:全然危なげなく安定した試合内容で、パンチからの前蹴り、内股蹴りなどを繰り出して、相手選手は2回ほど扱転んでいました。
私の感想:相手選手には失礼ですがウォーミングアップにちょうど良い感じに見えましたね。力んでも無いみたいでしたし、調子が良すぎて、逆に空回りしないのかな?と思うほど完璧に近い戦いでした。ダメージも全くなさそうでしたね。
2戦目
対戦相手:マレック・オドゼニアック(Marek Odzeniak) 新極真会 ポーランド判定:5-0
内容:1戦目よりもさらに安定しており、前蹴り、内股蹴り、パンチを織り交ぜ、相手の動きが途中で止まるなど確実に押しておりました。
私の感想:初日の最後に試合でもあり、全ての観客が見守る中、緊張など微塵もないほど、落ち着いた試合運びでした。
前蹴りがハマりすぎて、相手選手が嫌がっているのがよく分かりましたね。
3戦目(2日目の1戦目)
対戦相手:ヨナス・ロジン(Jonas Rosin) 極真世界連合 スウェーデン判定:3-0
内容:前蹴りはほとんどありませんでしたが、パンチからの内股蹴り、下段蹴りを攻撃しながら相手に打たせないディフェンスをしており、優勢勝ちでした。
私の感想:2日目初戦ということもあり、ちょっと硬い印象はありましたが、本来の突き、内股蹴りが良く入っており、終始リードした展開でしたね。相手に有効打を打たせない技術はホントに素晴らしいですね。
4戦目(2日目の2戦目)
対戦相手:ウラジミール・アルチュシン(Vladimir Artyushin) 新極真会 カザフスタン
判定:3-0
内容:相手選手の突きが早く、フットワークも良かったのですが、右のヴァレリキック、右の下段蹴りで相手の左足を封じていき、突きが出なくなってきたところを、更に相手の左足狙いで蹴りこみ、優勢勝ちでした。
私の感想:最初は、相手の突きのスピード早くて手こずる場面はあったのですが、相手の動きを前蹴りで牽制しながら、ヴァレリキック、下段回し蹴りで相手の左足を捉えます。
途中相手の動きが少し止まったので、効いてるんだと思ったら、そこに狙いを定めて攻撃するのは流石でした。
5戦目(2日目の3戦目)
対戦相手:江口 雄智(Yuto Eguchi) 新極真会 日本
判定:3-0
内容:江口選手の力強い突きが島本選手を捉えるのですが、それ以上に島本選手の突きからのヴァレリ蹴りと下段回し蹴りが江口選手を捉え、終始手数で上回り、優勢勝ちでした。
私の感想:去年の全日本大会で6位に入賞した江口選手。
突きの威力が増しており、打ち負かされない体幹と力強さを引っ提げての今大会。
この試合から、島本選手の本来の空手というか組手が見れたと感じました。
相手に攻撃させないディフェンスと前蹴りからの突きと内股蹴りとヴァレリ蹴りで相手を上回るほどの手数で押し切り最後は突きのラッシュ!
ちょっとこの時、何か神ががってる的な予感がしました。
6戦目(2日目の4戦目)準決勝
対戦相手:加藤大喜(Daiki Kato) 新極真会 日本
判定:5-0
内容:序盤から、突きから左下段攻撃のコンビネーションで、手数で上回っていました。途中加藤選手の後ろ回し蹴りや後ろ蹴りなど放ったが見切られていて有効打にならず。
中盤から終盤にかけても、突きから左の下段回し蹴りのコンビネーションを連打し、優勢勝ち。
私の感想:個の試合だけはなぜかヴァレリ蹴りはしなかったんですよね。なんでですかね?加藤選手もヴァレリ蹴りを使う選手ですが、この試合では余裕がなかったのかお互いしなかったですね。
7戦目(2日目の5戦目)決勝
対戦相手:マシエ・マズール( Maciej Mazur)ポーランド
判定:3-0
内容:序盤から相手選手の左足狙いで、突きからの下段回し蹴りを連発。
相手の突きがきたら、前蹴りでポジション取りをして、また突きから下段蹴り。
途中相手の中段回し蹴りや下突きなどが飛んでくるが、ひるまず、下段回し蹴りです。
終始、手数が多く、下段回し蹴りで左足が効いている感じで判定勝ち。
私の感想:終始押している感でしたね。マズールル選手は、準決勝戦のヴァレリ選手との死闘で足を効かされている印象がありましたが、そこを島本選手は狙っていた。マズール選手の下突きもありましたが、効いていたのでしょうが、そぶりも見ぜず、圧勝でした。
文句は無いのですが、審判団の判断が私と違い、5-0で勝ったと思ったが、引分けの判定をした審判が二人いました。
なかなか難しいですね。
2.南原朱里選手の優勝
【新極真会】20歳の新世界女王・南原朱里、大会初日に足を痛め歩行も困難に…それでもつかんだ世界一 https://t.co/C4UCB1LArv
— 枡谷 浩一 (@0921GM) November 11, 2019
南原朱里選手は、初日は調子が良くない感じでしたね。
初日の2試合目が終わった時点で、コーチ?の将口恵美さんと何か話をしていたので、調子が悪いのかなと感じました。
案の定、初日の夜は歩けない状態だったらしく、島本兄弟の体をケアする方に針治療をしてもらい、何とか歩けるまで回復したとか。
そこから、二日目ですが、前日歩けなかった感じは微塵もみせず、突きのラッシュと内股蹴りで勝ち上がって行きました。
決勝も終始、突きの連打なんですが、彼女はとにかく、下突きとかほとんどせず、胸パン(胸にパンチ)を押し込んで多用していました。
胸パンといっても、どちらかというと首下でチェストガードの上あたりで、サポーターでガードされていない部分を狙ってパンチしていましたね。
受けたこと無いから分かりませんが、結構効いてるんだと分かる強いパンチですよ。
まだ20歳で、前回準優勝の時が、16歳ですからまだまだ強くなってほしいものです。
第13回世界大会、14回、15回も出場して、3連覇、4連覇してくれれば、カッコいいですね。
世界の強豪たちのナイスファイト
私が思った世界の強豪たちをご紹介しますね。
- マシエ・マズール選手
- エヴェンタス・グザウスカス選手
- ヴァレリー・ディミトロフ選手
それでは、一人ずつ見ていきますね。
マシエ・マズール選手
身長・体重:185㎝・95キロ
所属:新極真会・ポーランド
段位:初段
主な戦績:
2017年・2019年 全ヨーロッパ大会 重量級:優勝
2018年 全ヨーロッパ大会 軽重量級:優勝
第11回全世界大会8位
第49回全日本大会5位
Pochodzący z Kielc Maciej Mazur wicemistrzem świata w karate Open! Zobacz, jak walczył [WIDEO] https://t.co/8ePL4DnKf9
— Darek (@Wichura1234) November 10, 2019
私の感想:まず、イケメンですよね。
恵まれた体格から繰り出す下突きで、一本を奪うなど半端ないですよね。
それも一本勝ちは準々決勝ですからね。
相手も強いハズなのに・・・
試合では突きからミドルキック、膝蹴り、前蹴り、内股蹴りを行います。
何と言っても突きが威力がありますね。
ハリウッドスターになれる逸材に間違いありません!
年齢が28歳ですが、次回の世界大会も是非出場してほしい選手ですよね。
エヴェンタス・グザウスカス選手
身長・体重:189㎝・98キロ
所属:新極真会・リトアニア
段位:2級
主な戦績:
2018年 全ヨーロッパ大会 重量級:優勝
2016年 全ヨーロッパ大会 無差別級:優勝
私の感想:まず、イケメンですよね。
恵まれた体格から繰り出す下突きがすごいですよ。
去年の全日本準優勝の山本和也選手との対戦では下突き、ワンツースリーからの膝蹴り
で延長で5-0で判定勝ちです。
年齢がまだ24歳で、2級ですよ。
初段にまだなってないんですから、なんということでしょう!
次の世界大会は要チェックですね。
ヴァレリー・ディミトロフ選手
下段の踵蹴りは、俺がローキックを練習している最中に思いついて、ローのバリエーションとして使用しているけど、ヴァレリー・ディミトロフ選手が開発たヴァレリーキックというものだそうだ。
— 👑アルカード💱 (@N_Alucard_) May 19, 2018
自分の工夫して開発した技術が、有名選手のオリジナルと全く同じだったといのは競技者として嬉しい。 pic.twitter.com/Ai9R6g3teY
身長・体重:184㎝・86キロ
所属:新極真会 ブルガリア
段位:四段
主な戦績:
第9回世界大会:3位
第4・5回全s根会ウェイト制大会重量級:優勝
第3回全世界ウェイト制大会中量級優勝:優勝
全ヨーロッパ大会:V19
私の感想:もうレジェンドですね。
僕の中では、新極真会でDVDを出す方は、レジェンドなのですが、ヴァレリー選手もDVD出しております。
下段踵蹴り(ヴァレリ蹴り)を開発というか広めた方です。
今大会では、ヴァレリ蹴りはもちろんのこと、下突きが強いですよね。
やはり、レジェンドは違いますよ。
今回準決勝で、マシエマズール選手と戦ったのですが、疑惑の判定というか私の中では、ヴァレリ選手が勝ったと思ったのですが、負けてしまいました。
普通なら、不平を言いそうですが、そこは、ジャッジに従って悪態もつかず、さっそうと礼をしていました。
外国人にサムライというか武士道を感じた唯一の選手です。
カッコよすぎます。
今回の大会では年来が38歳ということで、次大会は微妙ですが、レジェンドの闘いは永遠に不滅ですよ。
次回の世界大会に期待する選手たち
次回の世界大会は4年後ですから、この4年後に30歳以上の年齢の方は、試合に出てるには、リスクが高いと思いますので、除外しております。
次回の世界大会で20代で活躍してくれそうな選手を勝手ながらピックアップしました。
- 渡辺優作選手
- 江口雄智選手
- 加藤大喜選手
渡辺優作選手
朝練終了。
— 和田拓也 (@wadataku0214) April 9, 2019
今日は塚本師範・関さん・優作と少人数で練習。
MMA風スパーや補強など、本当に良い稽古が出来たのでまた少し強くなれました。
5月のJFKO優勝目指す塚本道場期待の渡辺優作選手も、慣れない組技の稽古頑張ってて素晴らしい。 pic.twitter.com/5zSZlE0sVa
身長・体重:170㎝・98キロ
所属:新極真会 世田谷杉並道場
段位:初段
主な戦績:
ダイヤモンドカップ2018重量級:優勝
カラテドリームフェスティバル2018:学生男子重量級 優勝
今大会は、ベスト32でリトアニアの選手と対戦時にもったいないのですが、顔面殴打を2回して減点1で負けてしまいました。
内容は完全に優位になっていただけに、惜しいです。
ガッチリした体型なのですが、動きが凄く早く突きが早くて見えませんし、威力も相当強いです。
この渡辺優作選手は、なんと新極真会のジャパンのレジェンドの塚本先生の元で稽古をしておられるので、必ず次回はリベンジをしてくれるはずですよ。
江口雄智選手
今日はよく鳥栖の先輩ががテレビに映る笑
— Okamoto (@Monryoryo) November 6, 2016
いやーえぐっさん男前やなぁ🙄🙄 pic.twitter.com/b73Zz6f8wY
身長・体重:168㎝・83キロ
所属:新極真会 福岡支部
段位:初段
主な戦績:
第48・50回全日本大会 6位
第5回JFKO 全日本大会軽重量級 準優勝
第15回アジアオープン軽重量級 優勝
去年の全日本大会からメキメキと頭角を表し、今年のJFKO大会で準優勝。
文句なしの優勝候補の一人です。
決して大きくない体なんですが、そこから繰り出す突きがとてつもなく強い。
今回の大きい外国人選手も江口選手の突きで下がってましたからね。
まだ、23歳。次回大会に期待です!
加藤大喜選手
身長・体重:177㎝・87キロ
所属:新極真会 愛知支部
段位:弐段
主な戦績:
第5回全世界ウェイト制大会中量級 準優勝
第45回全日本大会 準優勝
第28回全日本ウェイト制大会中量級 準優勝
第1回JFKO国際大会軽重量級 優勝
第2回JFKO全日本大会軽重量級 優勝
今大会で、堂々の3位!
素晴らしいですよね。
優勝者の島本雄二選手に勝てるとしたら、この加藤大喜選手しかいないと思っていました。
対戦成績も、2回くらい島本選手に勝っているので、相性は良かったんだと思います。
今大会では、島本選手に負けてしまいましたが、持ち合い時の後ろ回し蹴りや内回し蹴りの蹴りで次大会では外国人選手をきりまくってほしいですよね。
島本雄二選手の優勝インタビュー
島本 雄二選手‼️ 南原 朱里選手‼️ 感動をありがとうございます🏆 ー アメブロを更新しましたhttps://t.co/XtFf7IfAoe pic.twitter.com/ElKN89CuOp
— 新極真会 岡山東支部 (@gdlccxsbBVR1qFU) November 10, 2019
今回の一番の感動ポイントは、島本雄二選手の優勝インタビューです。
考えていたコメントだったと思うのですが、素晴らしいコメントですから、抜粋しますね。
皆さんが声援を送っていただき大きな力になりました。ここに来るまで全てをかけ、多くの仲間に支えてもらいここまで来ることができました。ありがたいですし、最高に気持ちいいです。今後の先のことは考えてはいませんが、心と体が最強の日本人を育てたいです。この会場に来ている子供達へ、空手は最高です。このフルコンタクト空手、新極真世界大会は最高の舞台。幼少期から空手をはじめ、ここまでたくさん負けて悔しい思い、うまくいかないこともありましたが、今、こうして連覇ができたのは、世界チャンピオンになりたいという夢を諦めずに、毎日稽古に励んだから今があります。今悩んでいる子供達へ、希望を捨てなければ必ず夢は叶う。ぼくは体現できました。なので、この素晴らしい舞台に未来の子供達も立って欲しいと思います。
素晴らしい以外にコメントがあるでしょうか?
島本選手は小学生の頃、女子の将口恵美選手と対決して負けたことがあります。
強いとはいえ、女子に負ける選手が10数年後に世界大会で優勝すると思いますでしょうか?
ましてや2連覇です。
地獄のような稽古を継続して何年も何年もしなければならないですが、ホントに希望を捨てなければ、世界大会の舞台に立てるんです。
それにしても今までこんなインタビューは無かったですし、初めてです。
島本雄二選手は漢ですね。
カッコよすぎます!
子供さんをはじめ、若者はエールと思い感じてほしいです!
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まとめ
いかがだったでしょうか?
空手ってホントに良いですよね。
空手の世界大会で感動した5選ですが、まとめますと、
島本雄二選手の2連覇が凄かったですよね。強すぎましたね。
また、優勝インタビューが素晴らしかった!
南原朱里選手の優勝も外せません!見事前回大会の雪辱を晴らせました。
世界の強豪たちのナイスファイトモスバラ良かったですよね。世界大会ですから、外国人選手の強さを目の当たりにできますし。
次回の世界大会に期待する選手たちにも期待がモテますよね。是非頑張って頂きたいです。
押忍