自分は空手をやってかれこれ、数年が経とうとしています。
会社に中国からやってきた方がいるのですが、空手とテコンドーはどう違うのか?と言われたことがあります。
中国では空手よりはテコンドーの方が盛んですね。
日本人の方でも格闘技に興味のない方は、区別がつかないって言われたことがあります。
今回はテコンドーと空手の違いが分からない方に、分かるように解説していきたいと思います。
テコンドーと空手の違いについて
テコンドーと空手では以下の項目についての違いがあります。
- 歴史について
- 技について
- 間合い(相手との距離)について
- スピードについて
- 試合の判定について
- 競技している方の体格について
それでは、詳細説明していきますね~
歴史について
歴史についてですが、テコンドーは、
韓国で創始されたスポーツ・格闘技の一種である。日本の松涛館空手をルーツとしており、空手と比べて多彩な蹴り技が特徴。「跆拳道」の「跆」は、踏む・跳ぶ・蹴る等の足技、「拳」は突く、叩く、受ける等の手技、「道」は武道を意味する。 大韓民国の国技で、2016年の時点では世界206ヶ国に普及しており、競技人口は7000万人を数え国際的なスポーツとなっている。
まだ、60年くらいしか経っていないのに、競技人口がものすごく多いですよね。
また、大きく分けて、ITFとWTFの団体に分かれています。
空手の歴史は、
空手道の起源には諸説があるが、一般には沖縄固有の拳法「手(ティー)」に中国本土の武術が加味され、さらに示現流など日本武術の影響も受けながら発展してきたと考えられている
空手は、競技人口は、3000万人といわれているので、テコンドーは国際化がもの凄く進んでいますね。
空手は、フルコンタクトとノンコンタクトに分かれており、またそこからたくさん分かれています。
技について
テコンドーの技については、足技が多彩です。いわゆるカカト落としも元々は、テコンドーの技ですしね。空手(フルコンタクト)では使わない技をいいますと、
横回し蹴り・飛び横蹴り・飛び後ろ蹴り・飛び後ろ回し蹴りなどがあります。
参考動画がありますので、どうぞ!
もの凄く、華麗ですよね。足技が多彩なので、足技のボクシングと言われているのが分かりますね。
私は、体が柔らかくないので、テコンドーのような飛びながら横蹴りや後ろ回し蹴りなんてできません。柔軟性が無いとできませんよ絶対に。
間合い(相手との距離)について
テコンドーの間合いは、足技をかけるからでしょうか。空手よりも遠い間合いです。相手に効かせなくても良く試合ではポイント制なので入れば良いという感じですかね。
逆に空手(とくにフルコンタクト)では、相手に効かせないといけないので、パンチも蹴りもダメージを負わせないと勝てないので、近い間合いからの攻撃になります。
スピードについて
スピードについては、テコンドーは足技が凄く早いです。空手の比ではありませんね。空手で伝統系のノンコンタクト空手はステップするので、テコンドーと似ていますね。
構えは、空手よりもさらに半身になっていて、相手側からしたら、攻撃しにくいですよね。
スッテプしながら、早いスピードで足技を仕掛けるという感じですね。空手はどちらかというと、パンチでけん制しながらの足技なので、攻撃の組み立て方が根本的に違いますね。
試合の判定について
テコンドーの場合は、ポイント制です。空手の場合ですが、基本的にはノックダウン制です。
これはどういうことかと言いますと、
試合時間とルールについて(WTFルール:正式なオリンピック競技として認められているスポーツ性を重視)
延長戦:延長戦でも決まらないときは双方の技術、気迫の優劣、減点数の多少により決定する。
テコンドーの場合
勝利の種類:以下の種類があります。
DSQ(Disqualification):反則が累積10点となり相手選手失格による勝利
GDP(Golden Point):ゴールデンポイントラウンドでの1点以上の先取による勝利
KO(Knock Out):相手選手が主審の10カウント後もファイティングポーズを取れないことによる KO 勝ち(ボクシングとほぼ同じですよね)
PTG(Point Gap):第2ラウンド終了時点または第3ラウンド中で12点以上の差が開いた場合の勝利
PTF(Point Final Score):3ラウンド終了時の得点差による勝利
PUN(Punishment Declaration):レフリーによる相手選手へのペナルティー宣言による勝利
RSC(Referee Stops Contest):レフリーによる相手選手へのストップコンテスト宣言による勝利
SUP(Superiority):ゴールデンポイントラウンド終了後も同点の場合の優勢判定による勝利
TKO(Technical Knock Out):相手選手のセコンドが試合を中止させることによる TKO 勝ち
WDR(Withdrawal):相手選手の棄権による不戦勝
以上のように得点差で勝敗が決まりますね。
一方、空手ですが、フルコンタクトの場合ですが、ノックダウン制です。
フルコンタクト空手の場合
勝利の種類:以下の種類があります。
一本勝ち:反則箇所を除き、突き、蹴り、ヒジ打ち等を瞬間的に決め、相手を3秒以上ダウンさせる又は一時的に相手に戦意を喪失させたとき。
技あり:反則箇所を除き、突き、蹴り、ヒジ打ち等を瞬間的に決め、相手が3秒以内で立ち上がった場合。
判定:勝負が決まらない時、主審1名、副審4名による判定で勝敗を決定します。3名以上の主審、副審が一方を支持したら、判定勝ちとします。
延長戦:延長戦でも決まらないときは双方の技術、気迫の優劣、減点数の多少により決定する。
注意:反則をした場合
反則:拳や肘の顔面攻撃、金的蹴り、頭突き、首への攻撃、ダウンした相手への攻撃、つかみなど
減点:注意を2回受けたとき。
失格:試合中に審判員の指示に従わないとき。
ルールが全く違いますよね。ポイント制の方が審判も判断し易いと思います。一方、空手は審判の判断で旗が上げる(どちらかの選手に優劣をつける)ので、主審を含めて5人いますが、3対2で割れたりします。
審判の技量も大変難しいものだと思いますし、試合を見ている方も、審判のジャッジに首を傾げることもしばしばあります。
私は、新極真会(フルコンタクト空手)の全日本大会を見に行ったことがありますが、審判の技量に?の試合もありました。
そういう意味では、ポイント制の方が判断が分かりやすいですね。スポーツ性が高いからテコンドーは空手よりも早くからオリンピック種目に選ばれたのかもしれませんね。
空手もようやくですが、2020年の東京オリンピックで種目に選ばれました。ルールについての記事がありますので興味のある方はどうぞ!
オリンピック種目に空手が決定!ルールはどうなる?徹底分析
次に選手の体格についてお話いたしますね~
競技している人の体格について
テコンドーの動画を見てもらえば分かると思うのですが、テコンドーの選手は、長身でスラッとしていますよね。手も長いような感じです。決して、筋肉でゴツゴツしている感じはありませんよね。
それに対して、空手の選手は肩幅も大きいし、腿も筋肉ですし、腕も太いしゴツゴツした感じです。
私の感覚で言っているので例外はあると思いますが、テコンドーは、ポイント制なので、相手に対して効かす技でなくてもOKだと思うんです。ですが、空手は、近い間合いで相手を倒さなければならないから、技+パワーを付けないといけないから筋トレしりして、効かせる技を使うために筋肉を付ける必要があるんです。
次に空手VSテコンドーの試合の動画を見てみてください。この動画では勝敗はついていますが、テコンドーが強いとか、弱いとかいう意味の動画ではありません。
実際の試合 テコンドー対空手
どうでしょうか?空手の選手の方が全般的に突き(パンチ)が強いという印象でしたね。
逆にテコンドーの選手は、やはり足技が華麗ですよね。
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まとめ
いかがだったでしょうか?
技について
間合い(相手との距離)について
スピードについて
試合の判定について
競技している方の体格について
格闘技という意味ではどちらも素晴らしいですし、カッコいいですね。私は空手の道を選んだ者ですし、テコンドーの経験がありませんが、足技が華麗でカッコいいのは、テコンドーの方が有利かなと思いました。
それでは、空手も、テコンドーのも、おもしろいはずなので、さらに興味を持ってみて頂きたく思います。