空手での稽古はの大醐味は何と言っても実戦形式のスパーリングですよね。
スパーリングで実力が養われますと実際の組手の試合でも勝てるようになり、優勝という栄冠も勝ち取れると思います。
私も入門したてで、稽古をはじめた頃は、スパーリングが恐怖でした。なんと言っても蹴られたり、パンチを打たれたら正直なはなし、痛いですからね。
ですが、スパーリングで上達すれば試合でも勝てるようにありますが、上達しない方は、試合でもなかなか勝てるようになりません。
今回は、地方大会の試合で勝てるようになりたい方でスパーリングで上達するためにはどのようにすればよいかをお話していきます。
スパーリングで上達するためには以下の項目が必要です。
目次
スパーリングで気を付けるべきこと7箇条
- とにかく前へ出ること
- 目的意識を持って臨むこと
- 当日の稽古で習ったことを応用すること
- ペース配分を考えないで全力で出し切る
- コンビネーションを出すこと
- 熱くならない事
- 間合いを気を付ける
- ディフェンスに気を付ける
- 水分補給はたくさんとること
- 最後の30秒はラッシュすること
- 休まないこと
それでは、詳細をお話していきますね。
とにかく前へ出ること
まだまだ、自分はビギナーなんだと自覚して、相手に指導してもらおうという気持ちでどんどん前へ出て攻撃しにいってください。
スパーリングで前へ出れないのに組手(試合)で前へ出れる訳がありませんよね。待っていても、時間がもったいないですから、どんどん前へ行ってください。
向かっていく行く気持ちも持たなければ最後の最後で攻めきれず、受け身になってしまい、相手に押し込まれるようになってしまう可能性もあります。
私も試合の時に、攻めあぐねて、ちょっと相手の出方を待っていたら、指導員の先生から『前へ出て!前へ出て!仕掛けろ!』と言われてハッとした覚えがあります。
常日頃空の練習時(スパーリング時)から前へ出るようにしないと本番では難しいですから、慣れるようにしてくださいね。
目的意識を持って臨むこと
本日のテーマを必ず持ってスパーリングに臨んでください。
私もそうですがただ漠然とスパーリングをこなしてもあんまり意味はなくて、今日は、膝蹴りを必ず出す!とか胸パンチを重点的に狙ってみる!とか毎回決めてやると1年経ったときに、漠然とやった場合と習熟度が違うハズです。
私の場合ですが、必ず自分の武器である膝蹴りは必ず出すと決めています。自分よりも強い先輩には、なかなか打たせてもらえませんが、それでもなんとかして、膝蹴りを打てないか考えながらやっております。
それとは別に練習中である上段前蹴りや上段回し蹴りなどもテーマを決めて行っています。
少しずつではありますけど、自分の形というのが決まってきそうな感じです!
当日の稽古で習ったことを応用すること
各道場によって、稽古内容は変わると思いますけど、基本稽古・移動稽古の後、型の稽古をやったり、パンチの打ち方を練習したりいろいろバラエティがあると思います。
移動稽古をたくさんやった場合は、腰の重心を落とすことを意識してスパーリングに臨むとか、パンチの練習をしたなら、スパーリングで習ったパンチの打ち方を意識してやってみる。
ミドルキックの練習をしたなら、ミドルキックを打ってみるなど、練習したことを実際にやってみて自分の技に反映できるかチェックしてみてくださいね。
ペース配分を考えないで全力で出し切る
ペース配分を考えてスパーを行うというのは、全国レベルでは無い方やシニア(壮年部)の方ではスパーリングあるあると思います。
ペース配分を考えながら、スパーリングしないと、2周目のスパーリングでしんどくなって何にもできない状態に陥ったりしますよね。
ですから、この相手とのスパーはチョッと休憩がてら、軽くやって次の相手とのスパーはチョッと本気を出そうとか、になってしまいがちですね。
私も先輩に『手を抜くな!出し切れ!』と言われる時があるのですが、常に出し切る気持ちでスパーリンゴやっていきましょう!
常に出し切る気持ちでやらないと体力的なスタミナもつきませんし、心のスタミナというか気持ちの面でも出し切れず、最後の最後で弱い自分が出てしまうという事になりかねませんよね。
ですから、スパーリングは、常に出し切る気持ちでやっていってくださいね。
パンチからのコンビネーションを出すこと
スパーリングでは、コンビネーションで技を出していきましょう。
どんなものでも良いのですが、パンチの連打でジャブ・ストレート・下突きやジャブ・ストレート・膝蹴り、ジャブ・ストレート・ローキックなどをパンチからのコンビネーションをやっていってください。
足技を効かすためには、パンチで相手の体勢を崩さないと絶対に有効打になりません。と指導員の先生に口を酸っぱくなるほど言われていますので、そこはきちんと心得ないといけませんよね。
熱くならない事
これもスパーリングあるあるだと思うのですが、自分よりも帯下にちょっといいのをもらってしますと、『やり返さないと気が済まない!』的な気持ちになってしまいます。
また、自分よりチョッと強い相手とのスパーリングはついつい、気合が入ったりするものですよね。
私の場合ですが、スパーリングで、上段を回し蹴りを蹴られてしまい、その相手の爪が長かったせいで、頬を切ってしまい、出血してしまいました。
こんな時はやり返したいですよね。
でも熱くなってはいけません。
冷静になってスパーリングを行わないと問題点の発見と改善はできなくなりますよね。
ですから、熱くならずに冷静に行いましょう!
間合いを気を付ける
間合いは、自分の攻撃しやすい間合いと相手が攻撃しやすい間合いというのは違いますよね。
相手の間合いに合わせてしまうと、攻撃をもらうばっかりで自分の攻撃ができなくなります。
ですから、自分の間合いを保てるように工夫してみてくださいね。
私の場合ですが、近距離でパンチの連打から膝蹴りというのが得意なパターンなのですが、もう少し間合いを開けてミドルキックなどいろいろな間合いで攻撃できるように気を付けてみるのも良いですよ。
ディフェンスに気を付ける
ディフェンスですが、特にシニア(壮年部)の方は、上段の攻撃には気を付けなければなりませんよね。
というのも、ご存知の通り、シニアの試合では、ヘッドギアルールですが、前蹴り、上段回し蹴りなどで、ヘッドギアに足が当たると、『技あり』になってしまいます。
非常に怖いです。自分が優勢だとしても、上段蹴りが頭をかすめると、技ありを取られて負けてしまいます。
ですから、スパーリングでも顔面カバーは非常に大切です。
シニアだからと思って上段を蹴ってこないだろうと思ったら、大間違いです。
いろんなシニアの大会をみていますが、上段蹴りで技ありを取られて負けてしまうパターンはよくありますよ。
ですから、スパーリングでも顔面カバー、上段を蹴られないようにすること大切です!
水分補給はたくさんとること
冬場もそうですが、夏場は非常に暑いですから熱中症にならないためにも、水分補給は大事です。
道場によってもかわりますが、風通しの良い道場はあんまり聞いたことがありませんし、エアコンのある環境の道場もそんなにないのでは?と思います。
ですから、スパーリング1周で1回の水分補給は厳しめですから、指導員の方に言って、もっと頻繁に水分補給してもらいましょう。
私の場合ですが、1.5Lの水筒だけでは、不足するので、最近2.5Lの水筒を購入しました。
お腹を壊すのはよくありませんが、水はたくさん飲んだ方が、汗をたくさんかきますし、代謝をしていると実感できて健康的だなと自賛しています。
また、水分をあんまり取らなくて体調不良になってしますと、スパーリングにも悪影響ですから、水分はきっちりとりましょう!
最後の30秒はラッシュすること
さきほど、ペース配分を考えずに出し切るようにお話ししましたが、最後の30秒はラッシュできるスタミナを作りましょう!
最初は最後の30秒はラッシュできないかもしれませんが、積み重ねですけど少しずつスタミナがついてきて、ラスト30秒で動けるようになってきます。
簡単なことではありませんし、私自身もまだまだ発展途中ですが、理想のラッシュは、新極真会の入来選手です。
試合で勝つためには、ラッシュをした方が、審判への心象も良いですし、試合を行っている自身も、勝ててる感がありますよ。
全日本大会に出場するような強豪相手と戦う訳ではありませんから、試合の勝ち負けは最終的にはスタミナでいかに自分が攻撃しているかというのが審判の判断の中でもウェイトを占めているハズです。
ですから、30秒ラッシュができる体力も身に付けることが、上達への早道ですよ。
休まないこと
1週間稽古おやすみしたら、翌週に稽古に来たら、疲労度が高くなると感じたことは無いでしょうか。私はあります。
それこそ出張や体の不調で、1週間休んでしまうとせっかくスタミナがついてきたのに、またイチから始まるという恐怖感に襲われます。
実際に久々の稽古はしんどいですし、スパーリングもスタミナが持たないし、心のスタミナも持たないですよ。
ケガやオーバーワークで『休むのも稽古だ!』とか言ったりしますが、常日頃からそこまで追い込んでおられる方なら良いのですが、そうでない場合は、休んだら取り戻すのに苦労しますよ。
ですから、体調不良などでも無理して稽古に行かなくてならないことはないですが、稽古を行かない理由を探してまで休むのはもったいないです。
空手の組手で勝つためについて詳しい情報をご紹介しています!
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まとめ
いかがだったでしょうか?
スパーリングで大事なことは、とにかく前へ出ること・目的意識を持って臨むこと・当日の稽古で習ったことを応用すること・ペース配分を考えないで全力で出し切る・コンビネーションを出すこと・熱くならない事・間合いを気を付ける・ディフェンスに気を付ける・水分補給はたくさんとること・最後の30秒はラッシュすること・休まないことです。
いろいろ書かせていただきましたが、休まないで稽古に出るというのが最も大事です。
なかなかすぐには、結果が出ないかもしれませんが、継続は力なりです!
押忍。