フルコンタクト空手を約20年続けている、稽古しないと体がおかしくなっちゃう中年空手バカです。
空手は痛かったり、苦しい稽古もたくさんやりますが、少しでも思う様に動けたり、自分が強くなったと感じる瞬間が本当に楽しいんです!
とくに、試合やスパーリングで自分の得意なコンビネーションが効果的に決まった時は、自信がつきますよね。
ということで、私のオススメの実用的コンビネーションをご紹介させていただいます。
空手をはじめたばかりで、「体の使い方が難しいな・・。」なんて思っている方がいましたら、少しでも参考になれば嬉しいです。
是非、最後までご覧ください!
それでは、はじめますね〜!
おすすめコンビネーション3つとは
- まずは基本のワンツーから
- 下段蹴りを入れてみよう
- 最後は膝蹴りで押し切ろう
1.まずは基本のワンツーから
空手はやはり「手」の使い方がとても重要です。つまり、パンチ(突き)のことですね。
ワンツーって、随分と地味だな・・。
なんて思いましたか?
いやいや、突きを制する者は空手を制す!!
この突きが、しっかりと打てる様にならなければいくらコンビネーションを練習したところで意味がありません。
左右の突きをスムーズに打つ動作に重要なポイントが凝縮されていますから繰り返し練習してくださいね!
ポイントは、
- 軸を意識して姿勢をまっすぐに保つこと
- 手押しの突きにならない様に気を付ける
- 手押しの突きにならない様に気を付ける
では、詳しく説明しますね。
わかりやすく言うと、つむじからお尻の穴まで一本の鉄グシが通っているイメージですw
この一本軸が通っているイメージがスムーズな左右の連動を生むのです。
これは、試合中やスパーリングはもちろん、ミット打ちや移動稽古中も常に意識してくださいね。
次に気を付けるポイントは「押さないこと」です。
理由は、
手押しの突きはスピードがなく効かないし、何より自分のスタミナを消耗します。
体に通った軸の回転を意識できておらず、スムーズに突きが打てていないことを意味しているんですね。
あくまで、腕の筋力は使わずに軸の回転からスムーズにまっすぐ打つことと、最初に構えていた位置まで拳をしっかりと戻すことを意識しましょう。
そして、大切なことは相手との距離です。
打撃は、ヒットポイントが少しでもズレると威力は半減しますから。
まずはミット打ちで、自分の突きの威力が一番有効な距離を把握しましょう!
距離を把握したら、次にミットを持っている相手に一歩づつ下がってもらいそれを追いかけながらワンツーを打つ練習をしましょう。
実際にやってみると意外と複雑な動作であることに気が付くと思います。
焦って追いかけるあまり、両足の位置が決まっていない状態で突きを打つと手打ちになりやすく、姿勢も崩れます。
ましてや、試合やスパーリング中に動いている相手に対して、効果的な距離に一瞬で入ることはなかなか高度な技術なんですよ〜!
私と同じ道場生で、突きがめちゃくちゃ強い人がいますが、その威力たるや胸に一発突きを食らうと目の前がチカチカするほどですw
そうなると、こちらが攻撃する際も突きが怖くて踏み込みが甘くなりますし、避けようとするあまりに無駄な動きが増えて、体力も消耗してしまいます。
強い突きが打てると言うことは、それだけアドバンテージがあると言うことですね。
ですから、慣れるまでは、しっかりと自分の距離まで踏み込むことと姿勢を意識して、繰り返し練習してくださいね。
2.下段蹴りを入れてみよう
ワンツーがしっかりと打てる感覚が身に付いたら、次は下段蹴りを取り入れてみましょう。
基本は、左右交互に攻撃を出します。
例えば、左構えの場合は、
・左の順突き→右の逆突き→左の下段蹴り
・左の順突き→右の逆突き→左の順突き→右の下段蹴り
しっかりと体に通した一本の軸を意識してスムーズに打撃を打てるように練習しましょう。
ここまで来ると一気に手数が多くなりますよね。
ポイントは2つあります。
1つ目は、
最後の蹴りを意識するあまり、突きがおろそかにならないように気をつけましょう!
なぜなら、
・突きが効いていないと相手がどんどん前に出てくる。
・間合いが潰された状態で突きや蹴りを打っても効かない。
・蹴るということは、片足になるということなので押されて姿勢を崩す。
・姿勢が崩れるので、突きが手押しになる。
試合中にこうなってしまっては、自分の力がいっさい発揮できずに終わってしまいます。
軸を意識して、しっかりと突きを打ちましょう!
そして、2つ目は、
蹴りをしっかり当てましょう。
コンビネーションでは、手数がそれなりに増えるので、攻撃に対する意識も散漫になりがちです。
突きから下段蹴りにつなげるコンビネーションの目的は突きで相手の意識や姿勢を崩し、効果的な下段へのダメージを与えることです。
その為には、軸足の位置がとても重要ですね。
相手に対して、どこに軸足を置けば有効な下段が入るのかを日頃の練習で繰り返し体に覚えさせておきましょう!
少しアレンジになりますが、自分より上背のある相手の場合は、鎖骨と内下段を狙っていくと効果的です。
理由は、鎖骨を狙うと相手の上体をのけぞらせることができます。
これは、見た目に明らか崩せていなくても心理的に重心が後ろに傾けば十分です。
そこから内下段でバランスを崩しましょう。
相手のバランスを崩すことができたら、あとは自分の得意なスタイルに持ち込んでガンガン攻めることができますね!
ということで、コンビネーションを考える際には、いかに相手の姿勢と心理的なバランスを崩すのかを考えながら練習することをお勧めします。
3.最後は膝蹴りで押し切ろう!
フルコンタクト空手に限らずどんな格闘技でも試合では、終盤になるとお互いに前に出て打ち合う場面は多くなりますよね。
苦しいですが、勝負の明暗を分ける重要な場面です!
ここはしっかりと勝ち切りたいところですよね。
観客も応援していて一番盛り上がる場面ですから、自分がスター選手になったつもりでガンガン前に出て行きましょうw
そこで、有効なのが膝蹴りです!
おすすめのコンビネーションは、
・左の順突き→右の逆突き→左の下突き→右の膝蹴り
・左の順突き→右の下突き→左の膝蹴り
なぜ下突きから膝蹴りの連携かと言うと、膝蹴りが有効な間合いを作りやすいからです。
同じ突きでも、相手の胸を狙う中段突きと腹を狙う下突きでは、間合いが異なりますよね。
当然、下突きの方が相手との距離が近くなります。
中段突きから下突きを打つ際に踏み込みますから、そのまま膝蹴りに繋げるとスムーズに攻撃が出せます。
まずは、膝蹴りをミットでしっかりと練習して自分の間合いを掴みましょう。
基本は、奥足で膝蹴りを出します。
左右とも練習する場合は、前足を入れ替えて行ってくださいね。
ポイントは、
・前方にしっかりと体重移動する。
・ヘソを前に出しながら、回し蹴りの軌道で外側から膝を出す。
・膝の少し内側を意識して、インパクトの瞬間はまっすぐに当てる。
・上体が後ろにのけぞらないように注意する。
少々ややこしくなってきましたw
詳しく説明しますね。
膝蹴りは、しっかりと前への体重移動を意識します。
そして、回し蹴りのような外側の軌道から膝を出し、インパクトの瞬間は、まっすぐに相手の体を打ち抜きましょう。
なぜ、膝の少し内側を意識して外側から膝を出すのかと言うと、しゃくり上げるように膝を出さないようにするためです。
しゃくり上げる膝蹴りは、よほど相手が前傾姿勢になっていない限り当たりません。
壁に向かって膝を出すと分かりやすいですよね。
無理に出せば、金的に入り危険です。
それに、以前私が上級者と組み手を行った際に、上背のある相手だったので、膝の軌道がしゃくり気味になってしまいました。
そこを肘鉄で迎撃されて、膝横の腱がパンパンに腫れてしまい、しばらくまともに歩けなくなった経験がありますw
これは膝蹴りだけではなく、回し蹴りも前蹴りも同じです。
しゃくり上げるような軌道は、自分がケガをするリスクが高くなりますので、皆さんはくれぐれも気を付けて、正しいフォームを身に付けてくださいね。
最初は少しむずかしく感じるかも知れませんが、まっすぐに力を伝えるフォームが身に付けば、相手の脇腹へ横から入れる膝蹴りは比較的簡単に出せるようになります。
とても有効な打撃ですので、しっかりと身に付けましょう!
体重移動を意識した強烈な膝蹴りが打てるようになれば、自分よりも突きが強くて、打ち合いになると勝てない相手でも十分に戦えるようになります。
膝蹴りは、突きよりはモーションが大きく単発的な攻撃ですが、その威力ゆえにガードするしかありません。
相手の動きを止めることができますし、ガードした手にダメージを与えることもできます。
最初は少しむずかしく感じるかも知れませんが、まっすぐに力を伝えるフォームが身に付けば、相手の脇腹へ横から入れる膝蹴りは比較的簡単に出せるようになります。
とても有効な打撃ですので、しっかりと身に付けましょう!
まとめ
いかがでしたか?
コンビネーションには、体の使い方のノウハウが凝縮されています。
・軸を意識してまっすぐな姿勢を心掛ける。
・相手との間合いを常に把握しておく。
・稽古中は常に試合で使うことを意識する。
上記のことを忘れずに、自分の得意なコンビネーションを見つけて、繰り返し練習しましょう!
個人の体型、身長体重によって得意なコンビネーションは違いますから、それを探しながら色々と試すのは本当に楽しいですよ〜!
大切なことは、ミット練習だけではなくスパーリングや試合で積極的に使うことです。
その時に得た感覚は、ミット練習では得られない生きた感覚です。
そしてそれはやがて自信になります。
小さな自信を積み重ねて、フルコンタクト空手を続けて行きましょう。
そして、理想とする「強い自分」に近づきましょうね!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
押忍!