どうも、ノーカラテ・ノーライフの中年空手家です。
空手の道場では、稽古をする場合は基本的に、帯順に並ぶんですよね。
右の最前列から左に並んでいきます。
それで、帯が一番上の方が、当然稽古をたくさんやられていて、習熟度も高いから、審査を受けて合格しているから、帯が高いんですよね。
でも、組手の試合などでは、帯が高い黒帯の方でも帯が低い青帯や黄帯の選手に負けたりすんですよ。
おかしいですよね。習熟度が高いから黒帯なのに試合では負けるという何とも理屈に合わないですよね。
そこで、今回は空手あるあるのひとつである組手で色帯でもメチャメチャ強い人や有段者(黒帯)でもそんなに強くない人がいるのはなぜ?
ということについて解説していきたいと思います!
最初に、色帯なのに組手がメチャメチャ強い人のなぜ?からお話ししますね。
目次
色帯で強い人があるのはなぜ?
以下の2つの場合に大まかに分けられるハズです。
- キャリアがあるけど審査を受けない場合
- 空手以外の格闘技を習得している場合
- フィジカルが強い場合
最初は、強いのに審査を受けない場合から説明しますね。
キャリアがあるけど審査を受けない場合
このタイプの選手はけっこうたくさんいるんですよね。さらに細分化していくと、
- 審査を受けるお金が無い人
- スパーリングは強いが形(型)を覚えていない人
- 試合前に稽古に現れ、試合後に稽古に来なくなる人
審査を受けるお金が無い人
このタイプの道場生は、若者に多いです。大学生でアルバイトをしながら、空手をやっており、審査代を支払うなら、試合だけ出場するパターンです。
若者ですから体力には自信があり、稽古も真面目に来ている場合が多くて、形(型)もしかっリマスターしているんです。
指導員の先生も審査を受審してOkの許可は出ているが、本人が審査を受けないんですね。
非常にもったいないですよね。
スパーリングは強いが形(型)を覚えていない人
このタイプの道場生は、強いのですが、形(型)を真面目に稽古しなくて、さらに自主練でも練習しないので、覚えられません。
形(型)を覚えていない状態で、審査を受審すると、合格しないばかりか、受審を許可した指導員の先生が、師範に怒られるんですよね。
『なんで、あんな覚えてない道場生を受けさせるんだよ!』って感じです。ですから誰でも審査を受けられないのが実情です。
形(型)を覚えられない道場生は特に大人で壮年部の方に多いですね。若者や小学生などは、物覚えが早いのかすぐに形(型)を覚えるんですよね。うらやましいです!
スパーリングなどが好きな傾向で、組手でも強いのが特徴ですね。
試合前に稽古に現れ、試合後に稽古に来なくなる人
稽古は試合前の1ヶ月前くらいに道場に現われ、スパーリングやイキアゲをバンバンやるタイプです。
このような道場生は、いつもは時間が無く、道場にはあんまり来れないですが、試合前には何とか時間を作って稽古に来るタイプです。
いつもは、自宅などで筋トレをしており、ムキムキなタイプが多いですね。
試合が終われば、また元の生活に戻るというか稽古に来なくなるので、指導員からはあんまり信頼を得られないですよ。
以上が、色帯なのに審査を受けないパターンです。
次に、何か格闘技をやっていたタイプのお話です。
空手以外の格闘技を習得している場合
このパターンはなかなか強いですよ。
私が初めて対戦した時に、ボコボコにやられて負けた試合がありました。
試合中に相手の突きがやけに強いなあ、ちょっとやばいなあと思いながらも善戦したのですが、サクッと5-0で判定で負けました。
後からその相手に話しかけてみたらなんとボクシングをやっていたとか、それは強いはずです。
また、他には、少林寺拳法や伝統派空手などやキックボクシングをやっていた選手などは、色帯でも強いですよ。
私が最近、やられた相手は、同じ極真ですが、流派が違う極真で稽古しておられた選手です。
このようはタイプは、あなどれませんよ。
柔軟性・スタミナ・スピード・技の完成度・筋力などレベルが高く黒帯以上の強さを兼ね備えている人が強いです。
フィジカルが強い選手の場合
このパターンも侮ってはいけませんよ。
まず、体がでかい選手は、それだけで、パワーがあります。
特にフルコンタクト空手では、全日本や世界大会などは別格ですが、普通の県大会レベルで言えば、戦い方がどうというよりも、スタミナがあって、パワーがあれば、かなりの確率で五分五分で戦えます。
運動能力の高い方や体の大きな方などは、かなり大きなアドバンテージです。
次に有段者(黒帯)なのにそんなに組手で強くない場合のお話をしますね。
黒帯(有段者)なのに試合に色帯に負ける場合
- 大昔に黒帯を取得して今は稽古不足な場合
- 組手に勝つ稽古(練習)をしていない場合
大昔に黒帯を取得して今は稽古不足な場合
有段者の方でも、あまり組手の強くない方がおられるのは、稽古不足が一番の原因です。
黒帯を取得された当時は、当然ながら、10人組手を行えるだけの気力・スタミナ・力量・技術のすべてが備わっていたはずです。
そうでなければ、初段への昇段審査は受けさせてもらえませんから。
ですから、当時はものすごく、心技体が充実しておられたんですよね。
でもそれからしばらくして、稽古を継続的に行い、自主練をしないとみるみるうちに、衰えてきます。
私の師匠が言うには、『週1回の稽古では、頑張っても現状維持です。週3回は稽古しないと上達はしません。』ということです。
黒帯を取得しておられるなら、ベースというか基礎的な部分は申し分ないはずですから、あとは以下に稽古を継続するかですよね。
稽古をしないとまず体力が持ちませんから勝てないです。
組手に勝つ稽古(練習)をしていない場合
次に勝つ稽古をしないという事ですが、組手で勝つには、スタミナが一番です。特に壮年部は最後まで攻撃できる体力が勝敗を喫すると言っても過言ではありません。
そのスタミナ稽古は、ビックミットのイキアゲとスパーリングです。
日頃の稽古はもちろん基本稽古・移動稽古・形(型)稽古などで下半身強化が必要です。
スタミナ稽古は、ビックミットとスパーリングですから、これをやっていないと体力負けしてしまいますね。
逆にですが、最低限上記の2項目をやっていれば何とかなるはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
色帯で強い選手は、キャリアがあるけど審査を受けないパターンですね。ですから最近では色帯の色をみて強いとか強くないとか判断できませんので、注意が必要ですよ。
黒帯で試合に勝てない選手は稽古量不足の選手ですね。
最近ではいろんなタイプの選手がいますので、気を付けて組手に臨んでくださいね。
押忍!