フルコンタクト空手と極真空手の違いとは？中年空手家が徹底解説

東京オリンピックで空手が種目として採用されることとなり、マスメディアにも空手が取り上げられるようになりました。

空手が今、熱いです！

空手の中でも、最近よく耳にするのが、フルコンタクト空手です。

また、昔から存在する極真空手というものがあります。

この記事を読まれておられるということはフルコンタクト空手と極真空手に興味があるということですよね。

今回は、極真空手を40代からやり始めた中年空手家がご説明いたしますね。

最初にフルコンタクト空手についてお話いたしますね。

フルコンタクト空手とは

一番の特徴は、直接打撃制の空手なんです。

この直接打撃制ですが、何となく分かりそうで分かり難い単語ですよね。

簡単に言いますと、素手・素足で攻撃するという意味ですよ。

ここまで読まれた方は、なんでもありのガチンコなの？と思うかもしれませんが、そうなんです。ガチンコなんです。

但し、ルールがありまして、素手で顔面を攻撃することは、禁止です。反則となります。

また、金的攻撃も反則ですね。

厳密に言えば、素手・素足の攻撃のみが直接打撃制なんですが、現在では、拳を守る拳サポーターや膝サポーター・足サポーターや顔を守るヘッドギアなどの防具を付けての組手も広義では、直接打撃制と言われております。







次にフルコンタクト空手の対義語に当たるノンコンタクト空手に触れておきますね。

ノンコンタクト空手

ノンコンタクト空手とは、いわゆる伝統派空手の事でして、寸止め空手とも言われております。

組手の試合で実際には、当てて引く動作をします。当てて引くので寸止めなんですね。

直接体に当てないでポイントを取り合いながら勝敗を決める試合形式です。




先月、私が稽古している道場に伝統派空手をやられている方が体験入門に来られたのですが、突きが早いのと上段蹴りが上手いなあという印象があります。

違う流派の方と空手の稽古をすると新鮮さが出るので大歓迎なんですよね。






次に極真空手とフルコンタクト空手の関係についてお話いたしますね。

最初に極真空手について概略を説明いたしますね。

極真空手とは

大山倍達総裁が創始者で当時（1964年ごろ以降）、伝統派空手に対して、対戦相手に技をダイレクトに当てる空手を提言して出来上がった空手団体です。

最盛期は、1990年代で、全世界に1,200万人の会員がいる規模だった。

その後、大山倍達総裁の没後に総裁の弟子たちが分裂を繰り返し、様々な団体が設立された。


次にフルコンタクト空手の違いを説明しますね。

フルコンタクト空手と極真空手の違い

それでは、極真空手のルールですが、さきほども説明した通り、ダイレクトに当てる空手なんですね。

そうなんです。直接打撃制なんです。

ですから、極真空手＝フルコンタクト空手なんです！


もともと、極真空手が直接打撃制を提言して、全世界に広めていったのが経緯なんですよね。

ですから、極真空手がフルコンタクト空手ルールを普及させたと言っても過言では無いです。

ですが、フルコンタクト空手＝極真空手ではないんですね。

これは、なぜかと申しますと、極真空手から派生していったいろいろなフルコンタクト空手団体がフルコンタクト空手ルール基本ルールとして採用しているからなんですね。

例えばですが、いわゆるフルコンタクト空手といわれる団体は、極真会館 松井派、新極真会、極真館、極真連合会、極真会館 遺族派、極真会館 浜井派など極真と名が付く有名な団体だけでも、7つあります。

それいがいでも、芦原会館、正道会館、白蓮会館などもフルコンタクト空手団体です。

小さな団体を含めるともっとたくさんあるんですよね。

フルコンタクト空手団体について

日本には、フルコンタクト空手の団体の連盟がいくつかあるのですが、有名な連盟のひとつに、公益社団法人全日本フルコンタクト空手道連盟というのがあります。

これは、通称JFKOと言いまして、300を超える道場・団体が所属しているんですよね。

その団体の一つに新極真会や極真拳武會や社団法人　極真会館など極真空手の団体も含まれております。

ちなみにですが、極真空手の最大派閥である一般財団法人国際空手道連盟極真会館（松井派）は所属しておりません。

まとめ

いかがだったでしょか？

分かり難かったかもしれませんのでもう一度おさらいをしますと、

極真空手＝フルコンタクト空手です。

フルコンタクト空手というのは、直接打撃制で、素手・素足でのガチンコ対決です。（ただし、顔面殴打、金的攻撃は反則です）

ですが、フルコンタクト空手というのはフルコンタクト空手ルールのひとつですから、フルコンタクト空手＝極真空手では無いんです。

少しでも空手に興味を持って頂き、大変光栄でございます。オス！